〜「権座・水郷を守り育てる会」プレスリリースより〜
≪水郷の文化的景観を「お酒」でまもろう!!≫
滋賀県近江八幡市にある西の湖には、先人から大切に引き継がれてきた農耕文化と豊かな水辺生態系が調和した、湖国の原風景と言うべき文化的景観があります。
この地域は、「国の重要文化的景観」全国第1号に選定され、「ラムサール条約湿地」としても登録され、「にほんの里100選」にも選ばれたものの、現存する貴重な文化的景観や生態系を守り育てるための具体的な方策はないのが実情でした。
そこで、この地域の象徴的存在である「権座(=唯一現存する、舟でしか行けない湖上の田んぼ)」での様々な取り組みを通じて、この美しい癒しの空間を次世代に引き継ぐため、地元農家だけでなく、趣旨に賛同した酒蔵・NPO・市民などが結集して、「権座・水郷を守り育てる会」が平成20年10月に発足しました。
「権座」の田んぼで米を育てるには、田舟を3艘つないで農業機械を乗せて運び込み、区画整理されていない田んぼで農作業をし、収穫した米袋をまた田舟に積んで本土へ運び…と、多大な労力とコストがかかるのが現実です。にもかかわらず、手塩にかけた米が他の大規模圃場と同じ値段でしか売れないのでは、水郷保全の主要な担い手である農家に一方的に負担を強いるばかりです。
そこで、50年の時を超えて復活した幻の滋賀県産酒米「滋賀渡船6号」の権座でのフェアトレード栽培、こだわりの純米吟醸酒「権座」造り、酒副産物と旬の食材とのコラボレーションによる地産地消+ゼロエミッション型地場産業のしくみづくり、水田魚道の設置によるゆりかご水田での琵琶湖固有の生態系保全などなど、トータルな取り組みを全国に発信して、「権座」「水郷」の存在や付加価値を多くの人々に“五感”で知ってもらい、ブランド価値を高めることによって、持続可能な地域農業経営と風景保全活動を展開していきたいと考えています。
「権座・水郷を守り育てる会」のホームページはこちら