| 2003年5月28日(水)
浪乃音酒造に行ってきました 昨日は久々に蔵見学に行きました。場所は大津市の浪乃音酒造さん。堅田の浮御堂のすぐそばです。こちらに訪問するのは2度目ですが、今回は早めに行って浮御堂付近を散策しました。湖岸のとてもいい雰囲気の場所です。 
浪乃音という名前を、いつもは何となく見ていましたが、なるほど琵琶湖の「浪の音」が聞こえて来る静かな場所です。俳人の高浜虚子が逗留したというお座敷から外を見れば、庭の向こうは琵琶湖。ここで句会を開けばさぞや・・という、蔵元・中井さんのお宅です。
さて、酒蔵のほうですが、生産量が300石ほどの小さな蔵です。でも、設備はすごく立派!蔵見学を何度かされた方なら、この設備で300石はウソでしょ?!という内容です。また、1回の仕込みが一番大きいものでも900kgという、大量生産とは正反対の蔵です。
案内していただいた中井専務(33歳)の話をお聞きしていますと、実に丁寧に酒造りをなさっている様子が伝わってきました。こちらの蔵は、前杜氏・金井泰一さんが引退され、現在杜氏がいません。蔵人さんもいません。中井さん3兄弟と、ご家族で酒造りをなさっています。
でも、中井さんのお話を聞いていますと、兄弟で一から酒造りを学んだ金井杜氏が、いつもそばにおられるような、そんな感じがしてなりませんでした。お父さまを早く亡くされた中井さんいとっては、金井さんが酒造りの先生であると同時に、父親的存在でもあったのかなぁと考えてしまいました。そして、以前お会いした金井杜氏の顔をふと思い浮かべてまいました。
蔵見学の後、一緒に行ったFさんからのメールで、「口数が少なかったですよね(私が)」とありました。それは中井さんが、聞きたかったことや、またそれ以上のことをどんどん話されたからです。話に引き込まれ、ずっと聞き入っていました。造りのこと、米のこと、目指す酒のこと、家族、俳句、地域・・・。
久しぶりに楽しい一時でした。中井さん、浪乃音酒造のみなさん、長時間ありがとうございました。  |